5月28日(水)。今年は5月に雨が多く、バラ泣かせのシーズンだった。
JORの大きなイベントのひとつローズフェスティバルは、三日前の25日に予定されていたが、前日からの雨で中止となった。
そんなこともあって、今回のバス旅行は特に天気が心配されたが、日差しの優しい曇り空で、美しく咲くバラにとっても、バラを愛でる私たちにとっても、まさに絶好の鑑賞日和となった。
参加者42名を乗せたバスは、まずは小田原にお住まいの、バラを研究して50年以上になる
近藤昭郎先生のお宅へ向かった。バスから降りて10分ほど歩くと、フェンスいっぱいこぼれんばかりに
咲いている色鮮やかなバラが目に飛び込んできて、思わず驚きの声が上がった。
先生のお宅は、周りを囲むフェンスから、庭の中のほとんどがバラで、モダンローズの
ハイブリットティーやフロリバンダ、それにイングリッシュローズを含むシュラブローズや
クライミングローズなど400種類が植えられていた。
長年バラを研究していらっしゃる方とあって、昔からの銘花から最新の品種まで揃っていて、
さながらバラの見本園のような感じであった。
しかも、どのバラも“さすが研究家が育てたバラ!”と納得してしまうほど立派に、健康的に
育っているのだ。
バラの品種によって異なる、バラ本来の姿を知るうえでも、大変勉強になった。
小田原を出て、バスは熱海にあるアカオ ハーブ&ローズガーデンへと進んだ。
昼食はアカオリゾート公園内のロイヤルウイング。
錦ヶ浦を一望できる大パノラマを前にしての食事は、旅の気分を満喫させる贅沢なものだった。
食事の後はいよいよハーブ&ローズガーデンへ!
ガーデン入り口から担当者がバスに乗り込み、200メートル高台にあるバス降車所に
向かう間、12のテーマガーデンについて説明をしてくださったのだが、次々と車窓に
現われるバラで作られたガーデンは、物語を感じさせる画集の絵のように美しく、
バスが進むごとにページを繰るような感動が起こり、バスの中は歓声でいっぱいになった。
終点の降車所からは自由散策の時間。3時間かけて、それぞれに12のテーマガーデンやショップを見て回って楽しんだ。
アカオハーブ&ローズガーデンは今年で開園20周年になる。10年前にランドスケープデザイナーの白砂伸夫氏が監修に当たり、現在のローズガーデンの姿が確立されたそうだ。その素晴らしさが雑誌などで採り上げられ、写真では目にしていたものの、実際にその場に立ち、眼下に広がる海・山・空を背景にして繰り広げられる物語性豊かなテーマガーデンを歩いていると、自分が想像していたバラ園とあまりにもそのスケールの違いに、驚嘆しっぱなしであった。
日本独特の海と山という景観の中で、違和感無くローズガーデンが点在し得たのは、それを造り上げるための植物選びに他ならなかったように思う。
人の鑑賞目的に改良を重ねて作られてきたモダンローズをあえて止め、自然に溶け込む色や樹形をもつオールドローズやイングリッシュローズを配し、バラと共鳴・共生しうる宿根草を混植して、人が造った景観なのに、あたかも自然に存在しているかのようにみせる術は細部にまで凝っていて、どこを見ても感服せずにはいられなかった。
感動!感激!!感心!!!感銘!!!!
たくさん心の動く一日だった。
文責:合田ケイ子
集合写真














